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施設の長寿命化対策

施設の老朽化の現状及び今後の保全計画概要などについて

(1)ストックマネジメント事業(現状調査)

 当連合では、管理している物部川統合堰等の老朽化対策として、H26~H29の予定で国の助成事業(地域農業水利施設ストックマネジメント事業)を活用して、物部川統合堰(コンクリート本堰及び関連ゲート7門、幹線用水路L=6.6.km並びにサイフォン1km)に関する現地調査及び機能診断並びに機能保全計画策定の作業を順次進めています。

 一般的にコンクリートの寿命は50年、ゲートなどの施設は30~40年と言われていますが、当該施設は昭和41年完成後、実に50年が経過し、相当な施設の老朽化が進んでおり、さまざまな部分において、各種の保全対策が必要となっていくと予想しています。緊急性や重要度を加味した施設の長寿命化を検討して実施する予定ですので、皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いします。

 なお、この施設補修の考え方や対策工事については農林水産省の基準(手引き)によって行っています。

ストマネ健全度指標
農業水利施設の機能保全の手引き(抜粋)

 当連合では、農林水産省の手引きによって、施設を部位ごとに下記の健全度評価基準によってその施設の評価をしています。つまり、現地調査によってS-1~3に評価された場合は、早い段階で更新、補強・補修が必要となってきます。(上記の国の「手引き」から抜粋)

(2)物部川統合堰及び関連施設の現状

現在までわかってきた施設の老朽度について、現地調査結果から抜粋して掲示します。

1.固定堰(頭首工本体)

 物部川河川内のコンクリート構造物である固定堰部分は最も物部川の水流の影響を受ける構造物である。堰のコンクリート部分に摩耗やすりへり、欠け、亀裂等が多く見られる。今後は劣化が進行していくことが予想され、対策工が必要です。【健全度評価:S-2~3】

固定堰
護床工
土砂吐き床版部
物部川を堰き止める主要構造物部分も多くの部位でコンクリート欠けやクラック(亀裂)、摩耗が見られる。(S-3) 河床洗掘等防止のためにある護床ブロックも一部流亡している。(S-2) 最も水流の力を受ける部位のひとつである土砂吐きコンクリート部は、摩耗が進み鉄筋が露出している。(S-2)
操作室
土砂吐きゲートや取水ゲートの操作室は。全体的に変形、不同沈下が見られ至急対策が必要。(S-2)

2.ゲート(土砂吐きゲート、取水ゲート、その他ゲート)

 物部川の取水目的のための重要機械構造物であり、油圧による開閉を行う鋼製ゲートである。建設から50年が経過し、鋼製部分の腐食や水密ゴムの欠損による漏水や油圧シリンダー等の損傷が見られます。【健全度評価S-2~4】

土砂吐きゲート
取水ゲート
その他のゲート
土砂吐きゲートの扉体部分は塗装が剥離し腐食が進行。油圧シリンダーの油漏れあり、損傷の恐れがある。(開閉装置:S-2) 取水ゲートは扉体部分に腐食が見られる。水密ゴムも劣化している。
(ゲート扉体:S-2)
下流ゲートは動作不良、それぞれ腐食が見られる。
(上流ゲート扉体及び下流ゲート開閉装置:S-2)

3.水路(統合幹線用水路、下井幹線用水路、南国幹線用水路)

 物部川の堰で取水された物部川の水を農業用水目的で下流の農地へ運ぶための主要水路は年中、水を運んでいる。建設から50年が経過し、全線にわたりコンクリート部分が摩耗して骨材が露出したりしています。散在して部分的にコンクリートのクラック(亀裂)が見られ、あるいはそれが進行して鉄筋がむき出しになり、早い段階での対策が必要となっています。【健全度評価S-2~5】

【統合幹線用水路】
【下井幹線用水路】
【南国統合幹線用水路】
統合幹線用水路(コンクリート三面張水路 B6.0m×H1.75m L=2.8km)においては、コンクリートの摩耗は著しい。
一部、上記写真のような鉄筋の露出している老朽箇所が見られる。
(S-2、3評価率は全体延長の10%に及ぶ)
下井幹線用水路(コンクリート三面張水路 B2.05m×H1.6m L=1.8km)は、全体的に摩耗は著しく、クラック等も見られる。
(S-3評価率は全体延長の29%に及ぶ)
南国幹線用水路(コンクリート三面張水路 B1.5m×H0.85m L=2.0km)についても摩耗や亀裂が見られる。
(S-3評価率は全体延長の64%に及ぶ)

4.サイフォン

 サイフォンは物部川統合堰で取水した水を南国市側の受益エリアに送水するための地下構造物であり、物部川を横断している。管種は主として石綿セメント管(アスベスト管φ1,350mm)及び鋼管(φ1,350mm)延長L=1,020mです。

 調査方法においては、全線石綿セメント管(一部鋼管)であることや全長1km近くあることで酸素欠乏の恐れも考慮し、自走式テレビカメラでの管内調査を行いました。ただし、実際の調査範囲は、サイフォン呑口部からL=368m、同吐出部からL=584mの合計L=952mの調査を行ったもので、調査不能区間L=50m(伏せ越し区間)は未調査となっています。

 結果としては、当該施設(サイフォン)は設置後50年経過しているにもかかわらず、管体の大きな破損、変形は確認されなかった。また、外水の漏水なども確認されなかったが、呑口部から325m付近でクラックW=2mm、330m付近でクラックW=7mm(破損)以下の変状が認められました。

【健全度評価S-3】

サイフォン
サイフォン
サイフォン縦断図 呑口部から325m付近でクラックW=2mm、330m付近でクラックW=7mm(破損)を確認した。(写真上)
管継手部にN=26箇所に隙間(15~146mm)が確認された。(写真下)

5.今後について

 物部川統合堰及び関連水路の補修工事計画については、その事前調査を現在、国の地域農業水利施設ストックマネジメント事業で総事業費19,000千円で実施中であり、進捗率はH28度末までで約75%となり、平成29年度の計画策定を目指しています。

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